心が変われば

生徒の成長

「テスト前の1週間は無いものとして考えるべきだと思います。」

そんな驚きのマイルールを語ったのは、高校生のKくんです。 普段は部活と趣味のゲームとに大変忙しい彼ですが、テスト2〜3週前になると毎日のように自習室にやってきます。 そして、黙々と勉強に取り組みます。1学期には理数系トップを取り、先日は数学の満点の答案を見せてくれました。そんな行動と成果の裏には、こんな彼なりのルールがあったのです。

彼のルールはとても素晴らしいと思いました。1週間の余裕があれば、もし勉強が計画通りに進まなかったとしてもなんとか挽回できると思いますし、計画通りに進んだとすればさらに復習することもできます。きっと彼なりにそんなことを考え、このルールにたどり着いたのだと思います。

「うちの子にもこうしてほしい。」お子様の成績のことでお悩みの保護者様は、きっとそう思われると思います。ただ、このルールを押し付けたところでうまくいくことはまずありません。そもそも守ることがとても難しいですし、仮に管理したり圧力をかけたりしてなんとか守らせたとしても、大した成果は出ないと思います。なぜなら、その行動には心が伴っていないからです。

実は、彼の勉強がうまくいっていることの真の要因は、このルールにあるわけではないのです。真の要因は、彼の心にあります。彼は、心から勉強に向き合っているのです。それは彼の様々な行動から感じます。例えば、分からない問題に対して、彼はどんなに分からなくても自分なりに乗り越えようとします。彼が質問に来た時には必ず試行錯誤の痕跡があります。他にも、テストの後には自らの勉強を振り返り、次回の改善点を考えます。先のルールも、彼なりに心から勉強に向き合った結果生じたものの一つにすぎないのです。

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。

この有名な格言も示すように、お子様の行動、そして、将来の運命が変わるには、まず心が変わる必要があると思います。そして、心さえ変われば、行動や成績は自然と変わっていくでしょう。Kくんのようにいろいろなことを考え、自ら行動するようになっていくでしょう。

さて、今回一つのテストを終えたKくんは、、、やはりまた何か改善を考えているようでした。心から勉強に向き合い、そして、これからも自分の勉強を進化させていくのだと思いました。

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