入塾以来じわじわと成績を上げ続けている中学2年生のYくん。今回の期末テストでもまた自己ベストを更新しました。そんなYくんの学習で特徴的なのは、とにかく丁寧だということです。
彼は、一つ一つの問題に丁寧に向き合います。流れ作業のようにバーっと取り組むのではなく、1問1問にじっくりと向き合います。間違いにも丁寧に向き合います。一つ一つきちんと解き直しをして、なぜ間違えたのかを確かめます。さらに、教わったことを丁寧に反芻します。説明を聞いて終わりにするのではなく、もう一度自分でやってみようとします。
決してたくさんのことをバリバリとこなしているわけでもありませんし、何か特別な学習法に取り組んでいるというわけでもありません。ただ一つ一つのことに、丁寧に取り組む。それこそがYくんの学習の最大の特徴だと思います。
彼はなぜ丁寧に学ぼうとするのでしょうか?それは彼の学習が、自律的動機づけから生じたものだからです。自律的動機づけから学ぶ生徒にとって、早く終わらせることや解放されることは大して重要なことではありません。それよりも、考えることや身に付けることのほうがより重要です。だから、丁寧に取り組むのです。
そんな彼の自律的動機づけは、中1の3月に入塾してから順調に高まっています。もともとは統制的動機づけがやや高い状態でした。当時の彼の発言からは、勉強に対する不安やプレッシャーが感じられることもありました。しかし、今ではそのような発言はほとんど聞くことがなくなりました。そして、統制的動機づけに変わって、自律的動機づけがグンと高まりました。
おそらくYの人生で、今が一番勉強が楽しいんだと思います。
Yくんの学習について、お母様はこのようにおっしゃいました。Yくんの変化はご家庭でも感じられるそうです。小学生の頃からずっと勉強が嫌いだったYくんは、「何でやらなあかんの?」などとよく不満をこぼしていたそうです。そのYくんから、「今日これわかってん!」とか「すごい楽しい!」といった発言が聞かれるようになってきたそうです。