(前回から続く)
怒ることへの疑問を抱えていたある日、ふと手にとったある本の次の記述が心にささりました。
言葉で説明する手順を面倒に感じ、無抵抗な相手を、より安直な手段で屈服させようとした。その道具として、怒りの感情を使ったのです。
岸見一郎、嫌われる勇気、P.34
私の中の常識がひっくり返るほどに、衝撃的な記述でした。私が怒るのは、生徒のためだと思っていました。勉強しようとしなかったり、言うことを聞かなかったりする生徒をしつけるためだと思っていました。でも、実はそうではなかったのです。私が怒るのは、生徒を屈服させるためだったのです。
(次回に続く)
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