「副教科の勉強の仕方がわかりません。」
テスト前になると、そのような声をよく聞きます。なぜ多くの生徒がそのように思うのでしょうか?
それは、多くの生徒がワークをすることが勉強だと思っているからだと思います。五教科と副教科の大きな違いの一つに、「ワークがあるかないか」があります。ワークをすることが勉強である生徒にとって、ワークが無い副教科はどう勉強すればよいのだろうかと思うのでしょう。
そのような生徒には、次のように教えます。「勉強とは、本に書かれていることを頭に入れて、自在に使いこなせるようにすることだ。副教科だからと言ってなんら特別な勉強の仕方はない。」そして、実際に教科書の内容を頭に入れるところを見てもらいます。つい先日も、技術の勉強の仕方が分からないという生徒に、技術の勉強をして見せました。横で見ていたその生徒も頭に入ることを体感したようです。
ワークは勉強をするために無くてはならないものではないと思います。そもそもずっと昔はワークなんかなかったはずですし、今でも大学だとワークなんてないからです。もちろん、ワークはうまく使えば便利なものだと思います。ただ、それが勉強の全てであるとは思って欲しくないのです。
そして、これはワークだけに言えることではないと思います。最新の動画教材や、タブレット教材など、新しく作り出されるほとんどの教材に言えることだと思います。それらはあくまでも補助的なものであると思います。「動画教材がないから勉強できません」などと言う生徒には決してなって欲しくないのです。
「勉強とは、本に書かれていることを頭に入れて、自在に使いこなせるようにすること。」
塾生には、このシンプルな勉強ができるようになってもらいたいと思います。