意欲がしっかり育つと、子どもの行動は大きく変わります。それまでの姿からは全く想像がつかないほどに変わることもたびたびあります。
つい先日、高校1年生のRくんからその変化を感じました。彼は自ら立候補して、大勢の生徒の前で50分にも渡るプレゼンテーションを見事に成功させたそうです。塾でも熱心に相談を持ちかけてきたり、練習したりもしました。その真剣な姿から、この挑戦に対する本気度がひしひしと伝わってきました。
そんな彼は1年前、勉強どころか学校に行こうとすらしませんでした。人と会うことを避け、家に引きこもり、夜更かしをしてはひたすらYouTubeを見続ける毎日を過ごしました。意欲の火が完全に消えてしまうのではないかと心配していたことを思い出します。
そんな彼が、今は積極的に様々なことに挑戦するようになりました。
最近はWEBサイトのデザインに夢中になって、オリジナル作品を次々と生み出しています。先日も「これ、3時間で作ってん!」と新作を得意げに見せてくれました。「このブランド好きやのに、WEBサイトないから僕が作りたいねん!」と熱く語る姿も印象的でした。
さらに、ずっと避けていた大嫌いな英語にも挑戦を始めました。大嫌いで苦手なことですから、当然うまくはできません。それでも投げ出さず、何度も繰り返し練習しようとしています。その行動には、彼の強い意志がよく現れています。
1年前に消えてしまいそうだった意欲の火は、今や眩しいほどの輝きを放っています。そんな意欲に支えられ、彼はイキイキと様々なことに挑戦し続けています。そんな彼の成長をとても嬉しく感じるとともに、意欲が育つ支援の重要性を改めて感じました。