最近小学生の英語で使っているカードゲームがとても人気です。昨年導入していたタブレット端末を使った学習では全く興味を示さなかった生徒も、これでは興味を示すようになりました。そして、最初はほとんど単語を知らなかった小学生でも、何回かするうちにかなり言えるようになってきます。
生徒の進歩があまりにも早いので、我が家でもやってみようと思い、自宅用に購入しました。カードの対象年齢は6歳以上。しかし、私の息子は現在4歳。まだちょっと早いかなぁとも思いました。しかし、そんな思いとは裏腹に、とんでもない食いつき様でした。
土曜日・日曜日はそれぞれ1時間半以上ぶっ続けでやりますし、またご飯、お風呂の後など事あるごとに「カードゲームしよう」と言ってきます。最初はなかなか言えなかった単語も、日が経つごとにどんどん当たり前に言えるようになっていきます。また、最初はたどたどしかった発音も、だんだんしっかり言えるようになってきました。
そして、あっという間に100語以上の単語を覚えてしまいました。
中学生に100語の単語を覚えさせようとすればそれなりに苦労します。しかし、4歳の息子は覚えさせようとすらしていないのに覚えてしまったのです。しかも私は一緒に楽しんだだけですので、何の苦労もありませんでした。楽しく学ぶこと、そして、自発的に学ぶことの学習効果の高さを改めて実感しました。そして、これこそが本来の学びの姿なのではないかと思いました。
今日、多くの生徒が学ぶことへのやる気を失っています。そして、そんなお子様を何とか動かそうと、多くの親御様がただただ圧力をかけることだけに終始しておられます。その結果、さらにお子様のやる気が失われるという、泥沼の悪循環に陥ってしまっているご家庭もしばしばです。
「取り戻そう、幼い頃の、あのやる気」
当塾ではこんな標語を掲げ、やる気を取り戻すこと・育むことに真剣に取り組んでいます。学ぶことが、いつまでも自分の心から発するものでありつづける。学校から興味のないことをいろいろと押し付けられる現代社会において、それは本当に難しいことだと思います。
しかし、決して不可能なことではありません。講師として、そして、親として、生徒や息子のやる気を育んでいきたい。そのような思いを強くしました。