「◯◯が分かっていないから、教えて練習させる。」
そのように考えてしまわれる方はとても多いです。確かに教えて練習させることで、◯◯については分かるようになるかもしれません。しかし、またすぐに▢▢が分からないという、新たな問題が生じるでしょう。このようなやり方は対症療法に過ぎないので、一時的に症状を和らげるだけで、根本的な解決には至りません。「分からない→練習させる」がこの先もずっと繰り返されるでしょう。
「◯◯が分かっていない。」そのことが気になったとき、実は分からないことそのものは真の問題ではありません。真の問題は、分かろうとしないことなのです。分かろうとする子どもは、じっくり考えたり、いろんなやり方を試したり、丁寧に説明を読んだり、質問して疑問を解消しようとしたりしようとします。そのような行動を起こさないことこそが真の問題なのです。
その真の問題を解決するためにはどうすれば良いのでしょうか?そのためには、子どもの心が育つ条件を満たす必要があります。きちんと条件さえ整えれば、子どもの心は育っていきます。そして、しっかり心が育つと、子どもたちは自ら行動を起こします。「分からない」を解決するために、力強く行動を起こすのです。