Rは勉強の仕方、めっちゃ変わったなぁ。
Rくん
ぶっちゃけ以前は、間違えたところの答えは写したりしていました。
つい先日そんなふうにぶっちゃけてくれたのは、中学3年生のRくんです。Rくんは今、とても丁寧に学習に取り組んでいます。(最近Rくんが続いていますが、全て別の生徒です。)
今日、何を身につけるのか。彼はそのことをいつもしっかり考えますし、分からないことがあれば試行錯誤して何とか分かろうと必死でもがきます。どうしても解決が難しければ必ず質問してきますし、解説を聞いた後も本当に分かったかどうかをしっかり確かめようとします。また、理解を深めるために難しい問題に挑戦しようとしますし、忘れてしまわないよう念入りに復習しようとします。
彼の取り組み方が変わったのは、なぜでしょうか。
それは、彼の心が変わったからです。臨床心理学者で、国家勲章を受章された東山紘久先生は、その著書の中で以下のように記されています。
学びたいか、学びたくないかを決めるのは、頭ではなく当人の心です。頭では学ばなければならないと思っていても、心がついていかないようなことを人間は学びません。
東山紘久(2000), The Art of Listening プロカウンセラーの聞く技術, 創元社
彼が答えを写していたのは、きっとその勉強はしなければならないものだったからなのでしょう。一方、今の彼が懸命に解き直そうとするのは、彼が彼自身の心に従って学んでいるからなのです。