「〜しなさい。」
街中で親子のやりとりを観察していると、この統制の言葉を聞くことが非常に多いです。早く渡らなければ信号が変わってしまうのに、子どもが何かに心を奪われてついて来ない。「早く来なさい!」周りに迷惑がかかってしまうかもしれないのに、窓の外の発見に子どもが興奮の声をあげる。「静かにしなさい!」一度注意したのに、それでも同じことを繰り返してしまう。「いい加減にしなさい!」
ところが、ごく稀にとても自然に自律性を支援される親御様も見かけます。先日電車の中で見かけたあるお父様が、まさにそのような方でした。そのお父様は、5・6歳ぐらいのお子様と二人で電車に乗って来られました。その子は電車に乗るのがよほど嬉しいようで、とてもはしゃいでいました。特に印象的だったのは、降りる前の次のやりとりです。